御屋敷街の中でアメリカンクラフトビールを楽しむ
グリル&ダイニング用賀倶楽部 外観
世田谷·用賀の高級住宅街にある「グリル&ダイニング用賀倶楽部」(以下、「用賀倶楽部」)は、カリフォルニアの雰囲気をまとったレストラン。敷地内にはクラシックなバンを改造した白いフードトラックや、野趣溢れるカウンターバーもあって、異国情緒に餓えた心をほっこりさせてくれる。
そんな中で楽しむアメリカン·キュイジーヌの傍らには、ビターでフルーティーなアメリカンクラフトビール(以下、USクラフトビール)がぴったりだ。ホップの効いたビールは、ワインに負けないくらい、肉料理との相性もバッチリ。
「用賀倶楽部」では、9月13日(予定)よりUSクラフトビールフェアーと銘打って、日本ではなかなか手に入らない、アメリカのローカルなクラフトビールとグリル料理のマリアージュを試みる。
店内
店のオープンは2005年。「用賀倶楽部」という名前は、ここにはかつてテニスコートなどがあり、クラブハウスに使われていたことにちなんでいるという。
アメリカンな世界観溢れる店内は60席。12席あるテラス席では、犬を連れた人の姿も。
ここ「用賀倶楽部」は、地元の人たちが家族とのイベントで利用したり、この地域で働く人たちが仕事帰りに訪れたりと、地域に根ざしてしている一方、車で来る人も多い。なのでお酒を置いてもそんなには多くは出ないという。でも、店にやって来る人は、店の看板メニューである、グリル系のがっつりとした肉料理が目当て。そういった人たちのニーズを考慮し、たどり着いたのがUSクラフトビールだ。
ホームブリューイング(自家醸造)の文化があるアメリカでは、現在約8,000軒以上ものマイクロブリュワリーがあり、それぞれが個性的な、新しいビールのスタイルを生み出している。アメリカの様々な地域から集まったクラフトビールは、パッケージからして気分がアガる、個性的なものばかり。
ビールというと、食事の初めに頼むスターターみたいな感じだが、代表的なUSクラフトビールのIPA(インディアン・ペールエール)のようにホップの効いたものなら、食中酒として、ガツンとした肉料理に最後まで付き合ってくれる。また、ホップには健胃作用もあるので、肉を食べると胃がもたれる…という人にもオススメだ。多種多様なビールの中で、USクラフトビールフェアーのフードメニューにマッチするのはどんなビールだろうか?
「ワッフルポテトフライ」770円(税込)&「ブードゥーレンジャージューシー」1,100円(税込)
アペタイザーは、スパイシーなワッフル状ポテトフライに、チェダーチーズとサウザンソースを乗せた「ワッフルポテトフライ」。最初にトライしたいのは、アロマとシトラスのフレーバーが楽しめる、「ブードゥーレンジャージューシー」。グラスに注ぐと不透明でハッとするが、これはヘイジー(濁った)という種類のIPA。濾過をしないので、酵母の働きによって濁りが生じる。口当たりもクリーミーとなり、ホップの苦味もマイルドに。缶のイラストも凝っていて、一目ではビールと思えないほど。
「USリブアイ1ポンドステーキ ガーリックソース」5,500円(税込)&「ファンタスマゴリア」1,650円(税込)
USリブアイ1ポンドステーキは、ガーリックソースの効いた用賀倶楽部の看板メニュー。ボリューミーなステーキと共に楽しむならば、オクラホマ州のクラフトビール、「ファンタスマゴリア」。通常以上のホップが使われているダブルIPAなので、しっかり消化を助けてくれそう。フルーティーな鼻抜けも爽やかだ。
「ハンバーガー ウィドウメーカースタイル」1,760円(税込)&「チョモランマ」1,100円(税込)
自家製のバンズに特製の粗挽きビーフパテを挟んだ「ハンバーガー ウィドウメーカースタイル」には、オハイオ州のビール、「チョモランマ」がオススメだ。パッケージに描かれた怪物もどことなくユーモラス。このビールは、7種のモルト、3種のホップそして地元産の蜂蜜がふんだんに使われているブラウンエール。
用賀倶楽部では、この先もフードメニューにマッチしたUSクラフトビールを取り入れていくという。目にも楽しく味わい深いUSクラフトビール、本場で味わう日を夢見ながら傾けてみたい。
取材協力
アメリカンクラフトビール協会
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用賀倶楽部
http://food.ei-publishing.co.jp/yoga-club/
Text by 松田朝子